BRIO 木製玩具の世界的企業
スウェーデンのブリオ社は2014年に創業130周年を迎えました。
創業者イヴァール・ベングトソンは、友人といっしょに木製のカゴをデンマークで売っていました。1884年、結婚を機に南スウェーデンにあるオスビィという町の郊外の家に移り、そこの作業場でカゴを作り始めました。初めてのおもちゃ『オスビィの馬』(車つきの木馬)が、商品に加わったのが1907年、その翌年には息子たちに会社を譲り、BRIO=BRothers Ivarsson Osby社が生まれました。
乳児・幼児のおもちゃ、代名詞とも言える木製レールシステム、組立玩具ビルダーなど多彩なラインナップを揃えています。
現在は中国生産となっていますが、変更した当初から品質は非常に高く、その管理能力の高さに驚かされました。現在も変わらず、高品質の生産を続けています。
BRIO ブリオ社の歴史
1884 | 創業者イヴァール・ベングトソン(Ivar Bengtsson)は結婚を機に、スウェーデン南部オスビィ(Osby)郊外の小さな村に移り住む。作業場のある小さな農場で、木で編んだカゴを作り始める。 |
1890 | 最初のカタログを発行。カゴの持ち手の部分を改良する。 |
1902 | 妻シッサのアイデアで鉄道駅のあるオスビィに移転 |
1907 | おもちゃを扱い始める。最もよく知られた「オスビィの馬」はこの頃から。 |
1908 | アメリカに移民しようとする息子たちを引き留めるために、3人の息子たちに会社を譲る。新しい会社の名前は、BRderna Ivarsson Osby(オスビィのイヴァールの息子兄弟社)。この頭文字がBRIO(ブリオ)になる。 |
1935 | ドイツから輸入していた乳母車が戦後になって供給が難しくなり、自社生産を始める。 |
1937 | 株式会社化 |
1945 | 最初の大量生産品「サンポドッグ」を生産 |
1947 | 「ラビリンスゲーム」を発売。これまでに300万個以上を売る。 |
1952 | 現在の木製レールの前身「ミニチュア鉄道」を発売。 |
1957 | 「ミニチュア鉄道」に木製レールが加わる |
1958 | 「クラウン」を発売 |
1978 | 日本での販売開始 |
2003 | ブリオ・ジャパン設立 |
(コプタ通信2004年8月号より 佐々木隆行)