シンプルだけど奥が深いカルテット
- ドイツでは超ポピュラー
- 遊び方
- 面白さのポイント
ドイツ人はみんな大好き?カルテット
「カルテット」は、子どもから遊べるカードゲームです。同じ種類のカードを4枚揃えたカルテット(4枚組)をたくさん作れば勝ちというシンプルなルールです。「ババ抜き」のような一般的なゲームで、トランプでは「家族あわせ(オーサー)」という名前で遊ばれています。
このカルテット、いろんなメーカーがいろんな種類を出していて、鉄道や車、動物など、これでもかというくらいにいっぱいあるのを見ると、「ドイツの人ってカルテットが好きなんだな〜」とつくづく思います。でも確かに、子どもから遊べる易しいルールでありながら、推理・記憶・戦略といったゲームの真髄を味わえ、しかもお手軽という美味しいゲームであることは間違いありません。
どんなゲーム?
カードは4枚1組になっています。よく混ぜてすべてのカードを配ります。手持ちのカードの中で、同じ種類のカードを4枚揃えて、カルテット(4枚組)を作り自分の前に出します。全員のカードがなくなった時点でたくさんのカルテットを作った人が勝ちです。
カードを集めるために、手番では「○○さん、何々のカードを下さい」と、特定の人に特定のカードを要求します。要求された人が持っていれば、そのカードをもらって(4枚揃ったら自分の前に並べて)、さらに要求を続けます。要求された人に「ありません」と言われたら、次のプレーヤーに手番が移ります。
集中していれば大逆転が可能
3枚まで集めていよいよ4枚目、という場面で推理を外すと恐ろしいことに。4枚目を持っているプレーヤーが、情け容赦なく手持ちの3枚を奪っていくかもしれないのです。そのためには、他のプレーヤーが何を要求しているのか、どのカードが誰のところに移動したのか、そういった公開された情報を見逃すと勝てません。自ずと集中するようになります。
名前を呼ぶ
「○○さん」と名前で呼びかけるのもこのゲームの特長で、黙っていてもやれてしまうゲームと違い、言葉を使ったコミュニケーションがルールの中に組み込まれています。
親しみやすい絵柄
また、トランプでも同じ遊びはできますが、子どもが遊びやすいようにわざわざ専用のカードを作ってしまうところ、そしてそれが何種類もたくさんあるところが実にドイツですね。子どもにとって、数字は抽象的すぎて親しみにくいものです。それに比べて、身近で親しみやすいものをカードにしているのもうれしい点です。お好みの絵柄をお選び下さい。
ハラハラする推理戦
さらに、重要なルールは、自分が持っていないカードの仲間を請求することはできない、ということです。つまり、「何々を下さい」と要求することは、同時に「私は何々のカードの仲間を少なくとも1枚は持っています」とバラしている訳で、そのことによって単なるカンだけでない見事な推理ゲームに仕上がっています。大人が遊んでも楽しいゲームです。