将棋とその仲間
中学生プロ棋士藤井聡太四段の大活躍で、将棋が注目されています。
彼のように強さを究める道もある一方で、もっと気楽に楽しむこともできるのが将棋の魅力です。自分が子どもの頃は、本来のルールである「本将棋」を覚える前に、簡単ルールの「はさみ将棋」や、双六のような「回り将棋」、指先の器用さが問われる「将棋くずし」といった将棋を使ったミニゲームで楽しく遊び、その後、本将棋に挑戦するという道しかありませんでした。
とは言っても、楽しく遊びながら、色んなスキル、例えば
- 盤面全体に気を配る(はさみ将棋)
- 怪しい駒の動きから策を見抜く(はさみ将棋)
- 駒を強すぎず弱すぎず振る(回り将棋)
- 指先のコントロールと緊張に打ち勝つメンタル(将棋くずし)
などが、身に付いた気がします。これらの遊び方については、羽生善治さん監修の「やさしいこども将棋入門」に掲載されています。
今では、駒の動き方・並べ方、基本的なゲームの進め方を身につけ、「本将棋の楽しさ」にたどり着くコースの選択肢が増えてきました。ここでは3つのコースに分けてご紹介します。
Aコース:王道!基本の盤と駒+入門書
子どもにヤル気がある、あるいは道具にこだわりがあるなら、基本の将棋盤と駒を揃えて、入門書などでマスターしましょう。
本将棋の前にはさみ将棋などのミニゲームで遊んでも楽しい。その場合は、木製の駒をオススメします。
Bコース:今ドキ!わかりやすい入門将棋
駒に動ける方向が書いてあったり、親切な解説書が付いていたりするので、とりあえずこれだけで手軽にスタートできます。
「はじめてのしょうぎセット」は、積み木あそびや駒あそびから始まるので、幼児さんからでもOK。
Cコース:幼児や女子に!どうぶつしょうぎ
プロ棋士が考案した子ども向けの将棋。幼児さんから遊べます。かわいい動物の駒には、進行方向が描かれています。マスも駒も極限まで少なくしたので、決着も早く、遊びながら、将棋のエッセンスも身に付きます。
慣れてきたら、本将棋と同じ「おおきな森のどうぶつしょうぎ」にステップアップできます。