キンダーハープとライアー
映画「千と千尋の神隠し」の主題歌「いつも何度でも」で木村弓さんが伴奏で弾いているのがライアー。竪琴を表すドイツ語です。竪琴は、紀元前からある最も古い楽器のひとつで、ギリシャ神話にも登場します。ここでご紹介するようなライアーは、オイリュトミーのための楽器を模索していた音楽家のE・プラハトと、ゲーテアヌムで働いていた彫刻家のL・ゲルトナーによって、1926年に原型が作り出されました。その後、キンダーハープ、ソプラノ・アルトライアーなど様々なタイプが生まれました。
ライアーの小さな澄んだ音は、周囲に聴かせるというよりも、弾いている人自身が響きを感じて楽しむのに向いています。ライアーを抱いて弦をそっと鳴らすと、どんな楽器よりも自分の中に響きが伝わってくる気がします。楽器そのものの小ささ、体に近いこと、響きが手から伝わってくることなどが、そうさせているのかもしれません。「練習」して「演奏」する楽しみもありますが、心の感じるままに弾いたり、弦の響きをじっくりと味わってみて下さい。
アウリス社について
ラテン語で聴覚に属すという意味です。アウリス社ユニークな楽器を作り、楽器の響きを通じて人々の聴覚を目覚めさせたいと考えています。新しい楽器を作り上げるときは、いつも使用する素材の音色や実用性をさまざまに引き出すために、その特徴や特色を形に表わした楽器を生み出すことを出発点としています。