Plan7 「オモチャの村」で職人さんの工房めぐり(ドイツ)
「ドイツのおもちゃのふるさと」と言われる旧東ドイツ・エルツ山地のザイフェン村を訪ねます。伝統的な木製のフィギュア作りで有名な故ヴァルター・ヴェルナー Walter Werner 家の長男クリスチアン・ヴェルナー氏と次男ヴォルフガング・ヴェルナー氏が登場します。
ヴォルフガング・ヴェルナー Wolfgang Werner:動きのあるおもちゃ
ヴォルフガング・ヴェルナー氏は、伝統的なおもちゃ Spielzeug をメインに、動きのあるおもちゃを作っています。ここで登場したサンタのやじろべえはディスプレイなどにも使える電動式ですが、通常版の「やじろべえ・サンタ」は販売中です。また、「でんぐり返し人形」は、1999年ドイツの旅で百町森スタッフが工房を訪れた際に試作品を見せてもらっています。1840年ごろからドイツのチューリンゲン地方で作られていたものを改良したとのことでした。独特のスローモーで、変な間を置いたユーモラスな動きが、相沢はじめスタッフ一同大変気に入って、その後、ずっと取り扱っています。
「動くだけではなく生きている」とヴォルフガングさんが紹介してくれた「ぞうのトコトコ」は、おもりを使って前進させて、縁で止まらせる遊びがスタジオでも人気でしたが、付属の坂道で遊ぶこともできます。
スタジオで、JUJUさんの前に並んでいたのは、ヴォルフガングさんの工房の作品で、やじろべえ各種、ダンス人形、手回しオルゴール各種、エンテ(鳥のおもちゃ)。西川さんの前には、くるみ割り人形が置かれていました。
クリスチアン・ヴェルナー Cristian Werner:ライフェンドレーンの技法で作る動物のミニチュア
クリスチアン・ヴェルナー氏は、伝統的なろくろ加工「ライフェンドレーエン Reifendrehen」の技法で、動物のミニチュアを作る職人です。息子さんのアンドレアス氏が実際にライフェンドレーエンを見せてくれましたね。「よくこれで想像した通りの形になりますよね」という鈴木亮平さんのコメントはまさに的確で、断面が見えないのに、見えているかのように加工する技は、想像をはるかに超えています。
ろうそくの上昇気流で上部のプロペラが回る「クリスマスピラミッド」の巨大版は圧巻でしたね。円形の台の上に載っていたのはクリスチアンさんの工房の動物たち。
スタジオにて
ヴォルフガングさんの「ポップオルゴール」には、ピアノを弾く子がいたりとバリエーションも豊富です。