バウハウス ゆりかご(ミニチュア)
- 9654●バウハウス ゆりかご(ミニチュア)
- 67,000円+税(10%税込73,700円)
- 会員価格(5%OFF)
054-251-8700
商品の説明
ペーター・ケラーが1922年にデザインしたゆりかごです。1989年にテクタ社が商品化しています。2019年にバウハウス設立100周年を迎えるにあたり、ベルリンのバウハウス・アーカイブからの依頼を受けてネフ社が製造した7分の1サイズのミニチュアです(TECTA社のライセンスを受けています)。
まさにバウハウスの象徴
バウハウスのロゴにもなっている、3つの図形、円、三角、四角が、このゆりかごには使われています。側面から見たときに、丸いスチールパイプと、ゆりかごの黄色い正三角形が、これでもかと言わんばかりに主張しています。そして、正面から見ると赤い板が長方形になっています(正方形でないのは残念ですが)。
また、この3つのパーツに使われている色も、丸いスチールパイプが青、正三角形の黄色い板、長方形の赤い板と、バウハウスを象徴する三原色になっています。
素材においても、木と金属、風通しがよくなるように、籐を編んだ格子、ゆりかごの底の部分には羊毛フェルト、と様々な素材を駆使しています。素材の性質を重視したバウハウスらしさがここにも表れています。
さらにネフ社の記載によると、このレプリカは大部分が手作業で作られているそうです。こじつけかもしれませんが、創設者ヴァルター・グロピウスの「バウハウス宣言」(1919)にある『建築家、彫刻家、画家たちよ、われわれはみな手工作に戻らねばならない』という言葉とも符合します。
デザインと安全性のバランス
そして、興味深いのは、ゆりかごが揺れすぎないようにする方法です。普通なら、ゆりかごの脚の部分のカーブは緩めに設定されていて、ゆりかご全体の重心も低く設定されています。
しかし、このゆりかごは、脚の部分を円形のスチールパイプで構成しているため、カーブがきつく(つまり転がりやすく)、また側面から見た円と正三角形からわかるように、幾何学的に見ると上の方が重くなっています(▼より▲のほうが安定していますよね)。しかも、ここに赤ちゃんが寝るわけですが、床の高さは正三角形の中央あたり。だから、赤ちゃんの体重は上半分にあるわけです。普通に考えるとかなり不安定です。
かなりチャレンジングなデザインだと思いますが、そこでバランスを取っているのが、一番下にある黒い丸い円筒状の棒です。おそらくスチールでできていてかなり重いのではないでしょうか?それならば、上に赤ちゃんの体重が載っても、安定するのではないか、と思います。逆に、ゆっくりと揺れるかもしれませんね。
構造的には、両サイドの丸いスチールパイプ2個が、底の部分で黒い棒を介して、強固に接合してフレームを作り上げ、そこにハマるように三角柱上のゆりかごが固定される。そんな合理的なイメージです。
本物との違い
TECTA社のサイトで、現在生産されている本来の大きさのモデルを見ることができます。大人が載っている様子は、ワイマールのバウハウス美術館の動画で見ることができます。
7分の1サイズに縮小されたレプリカ、ということで、ほぼ同じ内容になっていますが、1点だけゆりかごを構成する板の材質が、本物は木材なのに対して、このミニチュアは樹脂でできています。厚みが薄いので、木質系材料で作った場合に、強度、耐久性、反りなどの問題が考えられるため、そうしたのだと思われます。もともと、塗装されていて木質感はないので、全体の品質を考えると合理的な判断だと思います。
ネフ社の解説
2つの青い円(リング)、赤い長方形、黄色の三角形で構成されるシンプルで縮小されたゆりかごは、色、形、構成がバウハウスの教えの要素だったため、バウハウスのデザインを特によく表しています。
ピーター・ケラーは、バウハウスでの在学中、1922年にこれを設計しました。
これは、「アム・ホーン」モデルハウスの寝室の家具の一部でした。私たちのミニチュアは、元々の色、形、プロポーションにおいて、オリジナルの、1:7のスケールで慎重かつ、大部分が手作りされています。ドイツ製。
(ネフ社サイトより)
公式動画
商品詳細
Design: | Peter Keler |
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寸法: | 13×14cm |
素材: | 金属、樹脂、籐織、羊毛フェルト |
製作: | ネフ社 (スイス) |
生産国: | ドイツ |
注意事項: | このレプリカは、少なくとも14歳以上のコレクター向けの製品です。 |
原著: | Bauhaus Wiege Miniatur |
商品の仕様(色、材質、形状、パッケージなど)は予告なく変更することがあります。記載されているすべての寸法と重量は目安であり、それをお約束するものではありません。