たて糸の張り方
たて糸を張るときのポイント
たて糸を張るとき、糸を引っ張りながら掛けていくと、張り加減のバラつきが原因で弛んでしまう糸が出てきます(この弛んだ糸が、織るときに引っかかってしまいます。)。弛まない程度に糸を掛けていってください。たて糸を強く張るのは、織る直前になります。
買ったときに、あらかじめ張ってあるたて糸は綿100%の水糸(ホームセンターで入手できます)で、これが一番扱いやすいのですが、他の素材も使えます。ただ、手で引っ張ると切れる糸や、太い糸は不向きです。ウールにするなら、よりが強くて細い、機械編み用の糸などを使うとよいでしょう。最初に入っている横糸用の白赤の毛糸くらいならたて糸にも使えます。
写真で説明。たて糸の張り方
織り機の裏についている足を机や板にひっかけます。Bを外して、たて糸の長さに相当する位置にBを置きます。
Bをガムテープなどで固定します。織り機の上にCを置いた状態で、たて糸を張っていきます。ここでは「2本取り」という方法を説明します。2本の糸の先を結んで輪を作り、それを織り機に固定されているAの1本の溝にひっかけます。Cの隣り合わせの溝に1本ずつたて糸を掛けて、Bの1本の溝に2本のたて糸を通します。折り返して隣の溝を通して、反対方向に糸を張ります。これを繰り返して、織りたい布の幅までたて糸を張っていきます。この時、たて糸を引っ張りすぎないように注意してください。
1度に2本の糸を張ります。これが「2本取り」。A・Bの溝には、2本の糸を一緒に、Cの溝には1本ずつ入れます。
Bのガムテープを外して、たて糸を巻き取ります。糸が絡まないように、付属の細長い板EをBの溝に当ててから巻きます。Bとたて糸の関係が斜めにならないように、まっすぐ巻いていきます。また、せっかく張った糸がCの溝から外れないように注意します。巻き取れたらBを織り機にセットして、ネジでしっかり固定します。