BRIO-1950年代から木製レールを作ってきた元祖
BRIO(ブリオ)社は、自由に組み合わせることができる木製レールと、その上を走る列車を組み合わせた「木製レールシステム」を1950年代から作り続けている「元祖」です。
豊富なラインナップだけでなく、現代の子どもたちに、より高い遊びの価値を提供すべく、新しい機能を加えることにも積極的です。
プラスチック製の客車もそのひとつで、屋根を開けて、人形を座らせることができるようになりました。バスから人が降りて電車に乗り換えることが可能になったのです。
BRIOレールウェイのコンセプトビデオ 2018
レールの上を列車が走る。こんな単純なことが、どうしてこうも魅力的なのでしょう。ブリオ社は、世界で初めて木製のレール列車をシステム化して、世に出しました。以来約半世紀、世界中の子どもたちに愛され続け、数多くのアイテムを追加してきました。最近では、プラスチックを部分的に使うことで、多様な機能や細かい造形も可能にしています。気分はもう鉄道運転手ですね。
(コプタ通信2004年8月号より 柿田友広)
このレール列車遊びは、2才くらいから始められます。最初はシンプルで起伏の少ないものから。3〜4才になれば、積み木と一緒に町や村を作るごっこ遊びに発展させられます。いろいろアイテムを増やして、想像の世界を広げられるようにしてやりましょう。
1884 | 創業者イヴァール・ベングトソン(Ivar Bengtsson)は結婚を機に、スウェーデン南部オスビィ(Osby)郊外の小さな村に移り住む。作業場のある小さな農場で、木で編んだカゴを作り始める。 |
1890 | 最初のカタログを発行。カゴの持ち手の部分を改良する。 |
1902 | 妻シッサのアイデアで鉄道駅のあるオスビィに移転 |
1907 | おもちゃを扱い始める。最もよく知られた「オスビィの馬」はこの頃から。 |
1908 | アメリカに移民しようとする息子たちを引き留めるために、3人の息子たちに会社を譲る。新しい会社の名前は、BRderna Ivarsson Osby(オスビィのイヴァールの息子兄弟社)。この頭文字がBRIO(ブリオ)になる。 |
1935 | ドイツから輸入していた乳母車が戦後になって供給が難しくなり、自社生産を始める。 |
1937 | 株式会社化 |
1945 | 最初の大量生産品「サンポドッグ」を生産 |
1947 | 「ラビリンスゲーム」を発売。これまでに300万個以上を売る。 |
1952 | 現在の木製レールの前身「ミニチュア鉄道」を発売。 |
1957 | 「ミニチュア鉄道」に木製レールが加わる |
1958 | 「クラウン」を発売 |
1978 | 日本での販売開始 |
2003 | ブリオ・ジャパン設立 |
創業者イヴァール・ベングトソンは、友人といっしょに木製のカゴをデンマークで売っていました。1884年、結婚を機に南スウェーデンにあるオスビィという町の郊外の家に移り、そこの作業場でカゴを作り始めました。初めてのおもちゃ『オスビィの馬』(車つきの木馬)が、商品に加わったのが1907年、その翌年には息子たちに会社を譲り、BRIO=BRothers Ivarsson Osby社が生まれました。
1952年には、現在の木製レールウェイの前身ともいえるミニチュアの木製列車を発表し、その5年後には木製レールを追加しました。列車同士の連結部分はヒートンから磁石になって格段に遊びやすくなりました。その後も約半世紀にわたって追加・改良を続け、今ではブリオといえば木製レールの代名詞となっています。
ブリオの魅力のひとつは、列車やレール、駅やトンネルなどの種類が豊富なことです。子どもが小さい頃は、列車だけでもずいぶん遊びますので、長くつなげられるように汽車や貨車などをそろえます。駅や踏切、トンネルなどは、子どもが最初に欲しがる定番アイテムです。
また、直線レールがあると、レイアウト全体が大きくなるので、複数の子どもで遊んだり、レールの輪の中に入って遊ぶことも容易になります。分岐を作るポイントがあると、より複雑なレイアウトを作る楽しみと、列車を走らせる時の楽しみが増えます。高架も複雑なレイアウトには欠かせませんが、倒れやすいので慣れてからの方がよいでしょう。
(コプタ通信2004年8月号より 佐々木隆行)
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クラシックレールウェイ
2歳からのレール遊び
2011年秋に登場したこのシリーズは、プラスチックを活用して遊びの機能強化をして来たBRIOの「原点回帰」と言えます。または、人形や貨物などを運ぶシリーズで、幼児向けのラインナップを充実させて、いよいよ、より低年齢向けの商品の見直しに至ったとも言えるでしょう。
特長
- 光沢のないマットな塗装で、ナチュラルな風合い(タンブル塗装)
- 可能な限り木材を使用
- 操作や構造は複雑でなくシンプル
- デザインテイストは、モダンながらレトロ感も漂います
商品例
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ついにブリオから道路が登場!ロードシリーズ
2010年秋、満を持して登場した道路は、踏切や駅、クレーンなどと違和感なく馴染みます。
お客さんが列車からバスに乗り換えたり、踏切で列車とバスが遭遇したりと、線路と道路の組み合わせは、遊びを一層楽しくします。
そういった遊びの機能面に加え、情景としての完成度も上がるので、これまで以上に木製レールの世界にハマること間違いなし。また、床面との行き来が簡単にできるようになっているので、道路をたくさん敷き詰めなくても、車を使って自由に遊べるのもよく工夫されています。
商品例
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