ドイツ年間子どもゲーム大賞 Kinderspiel des Jahres
ゲームを選ぶ時に参考になるのがこの青い駒のマークです。Kinderspiel des Jahres(年間子どもゲーム賞)は、その年に発売された子ども向けゲームの中から、審査員が厳選します。対象はもちろん、ノミネート作品5点(はじめは3点でした)に選ばれるだけでも栄誉なことで、パッケージに青い駒のマークを付けることが許されます。2001年に Spiel des Jahres(年間ゲーム大賞)から独立してからの受賞作リストと、今年の受賞作をご紹介します。
(佐々木 コプタ通信2008年1月号より)
ドイツ子どもゲーム大賞受賞作リスト(2001年〜) Kinderspiel des Jahres
年 | 原名 | 日本名 | 作者 | メーカー | 備考 |
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2016 | Stone Age Junior | ストーンエイジジュニア | Marco Teubner | Hans im Glueck | |
2015 | Spinderella | スピンデレラ | Roberto Fraga | Zoch | |
2014 | Geister, Geister, Schatzsuchmeister! | お化け屋敷の宝石ハンター | Brian Yu | Mattel Games | |
2013 | Der verzauberte Turm | お姫様を助けるのは誰だ | Inka und Markus Brand | Drei Magier Spiele | |
2012 | Schnappt Hubi! | Steffen Bogen | Ravensburger | ||
2011 | Da ist der Wurm drin | カラフルミミズ | Carmen Kleinert | Zoch | |
2010 | Diego Drachenzahn | ドラゴン・ディエゴ | Manfred Ludwig | Haba | |
2009 | Das magische Labyrinth | 魔法のラビリンス | Dirk Baumann | Drei Magier Spiele | |
2008 | Wer war's? | Reiner Knizia | Ravensburger | ||
2007 | Beppo der Bock | やぎのベッポ | Peter Schackert und Klaus Zoch | Huch & Friends(リメイク版) | オリジナル版は廃番 |
2006 | Der schwarze Pirat | 海賊ブラック | Guido Hoffmann | Haba | 廃番 |
2005 | Das kleine Gespenst | 小さなオバケ | Kai Haferkamp | Kosmos | 廃番 |
2004 | Geistertreppe | ガイスタートレッペ/オバケだぞ〜 | Michelle Schanen | Drei Magier Spiele | |
2003 | Viva Topo! | ねことねずみの大レース | Manfred Ludwig | Pegasus(リメイク版) | オリジナルのSelecta版は廃番 |
2002 | Maskenball der Käfer | おしゃれパーティー | Peter-Paul Joopen | Selecta | 廃番(リメイク予定あり) |
2001 | Klondike | クロンダイク | Stefanie Rohner und Christian Wolf | Haba | 廃番 |
2004年ドイツ年間子どもゲーム大賞
ガイスタートレッペ / オバケだぞ~ / 階段のうえのおばけ
- DM-50 ガイスタートレッペ
- 6,400円+税(10%税込7,040円)
- 会員価格(5%OFF)
みんなオバケに変身だ〜
2003年ドイツ年間子どもゲーム大賞
ねことねずみの大レース
- PG66003 ねことねずみの大レース日本語
- 4,800円+税(10%税込5,280円)
- 会員価格(5%OFF)
スリル満点の傑作ゲーム「ねこさん、来ないで〜ぇ!」
2001年ドイツ年間子どもゲーム大賞ノミネート
こぶたのかけっこ/すすめコブタくん/こぶたのレインボーレース(オリジナル版)
- すすめコブタくん/こぶたのかけっこ
- 4,800円+税(10%税込5,280円)
- 会員価格(5%OFF)
おんぶして進む楽しいすごろく
2007年アクション系ゲームが3作と目立ちます。また、協力ゲームも2作あるのが目を引きます。磁石を使ったゲームにずっと取り組んでいたマグネットシュピール社がついに大賞を受賞しました。セレクタ社はなんと6年連続のノミネートです。ラベンスバーガー社も久し振りのノミネートでした。 |
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どこに跳んでいくのか やぎのベッポ |
協力して積み木の塔を建てよう | 池に放り込んだボールで3目並べ | グリム童話の記憶系協力ゲーム | |||
やぎのベッポ
磁石でバチンと弾き飛ばす快感。 作者のツォッホ氏は、「にわとりのしっぽ」以来9年ぶり2度目の受賞です。
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騎士たちの塔
アクション系協力ゲームの傑作。
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ホップステップ/カエルの飛び込み大会
手軽なアクション系ゲーム マイスター氏5度目の受賞です。パチパチ。
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メルヘン王国を救え!
記憶ゲームですが、協力して王様と勝負します。 作者のHaferkamp氏は3度目の受賞。
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2006年「ハバ、セレクタ強し」の印象が強い年でした。ハバ、セレクタの2強に、ドライマギア、ラベンスバーガー、コスモス、ウィニングムーヴズなどが絡むパターンが続いています。ドライマギアも健闘しましたが、奇しくも2001年と同様にハバ社に大賞を譲りました。 |
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風の力で大航海 | 真っ暗闇でそ〜っとコマを動かそう | ライバルの考えを読み切れ! | 海賊船の宝探しゲーム | |||
海賊ブラック
ふいごの風の力で船を進めます。
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魔法使いの夜
月のない夜、魔法使いたちはたき火の周りに集まって、力試しをします。たき火の周りにある真っ赤な大鍋を、魔法の力で、たき火の下にある穴に収めるのです。
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カードの数字で進む馬のレースです。手持ちのカードから1枚選んで裏向けにして置き、一斉にカードを表にして、数字の小さいプレーヤーから馬を進めます。 作者のグルナウ氏は、ヴォルフガング・クラマー氏と組んで2度受賞していますが、今回は単独での受賞です。
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パイレーツゲーム 宝物を集めて自分の港に運びます。10個集めた船長の勝ちです。 ルードヴィヒ氏3度目の受賞です。
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2005年クニツィア氏が2004年に続いて、しかも2作受賞、と「帝王」の実力を感じさせた年でした。「カタン」で有名なコスモス社が、子どもゲームでもついに大賞を射止めました。同社はこの後も「小さい魔女」「黄金の羅針盤」「ピッピ」など児童文学をベースにしたゲームをコツコツと出しています。 |
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小さなオバケ
ルール◆12時の下の絵と同じ絵が隠れている扉を開けます。正解なら、次の絵に挑戦できます。外れるまで続け、たら、当たった回数分の大砲の弾を、箱の裏にある大広間に転がして、穴にはまった分を捨てることができます。手持ちの玉をなくせば勝ち。 作者のHaferkamp氏は2度目の受賞
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はらぺこかめさん
「こぶたのかけっこ」風おんぶが楽しい。後退カードがあったり、正体を隠しておく部分は、ひねりがある。 クニツィア氏3度目の受賞。
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コロコロかめさん
ルール◆かめを転がして遊ぶ、小さい子向け簡単なゲームが4つ入っている。
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水晶をとりもどせ!
サイコロ運だけでなく、2つのコマもしくは魔法使いのどれを動かすか、近道をするかといった戦略性もある。そして何と言っても魔女のルーレット!これが盛り上がります。 クニツィア氏2度目の受賞。
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2004年この年から、5点がノミネートされるようになりました。2002年、2003年と連続受賞したセレクタ社が、ドライマギア社に大賞は譲りましたが、ノミネートにはしっかり残りました。ドライマギアにとっては、2001年に「すすめコブタくん」で逃した大賞をようやく手に入れた記念すべき年になりました。 |
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ガイスタートレッペ(オバケだぞ〜)
みんなオバケになって競争だ。でもどれが自分のコマかは見失わないでね。
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ドラゴンのたからもの
弱い子は1枚だけでもらえるカード(ドラゴン、指輪)を集めるのもよいかも。4枚組を取った時は爽快! 作者のクニツィア氏は、「ゲーム界の帝王」とも呼ばれる重鎮ですが、この作品で初めて子どもゲームの賞を受賞しました。
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マーレ・ポラーレ
イヌイットになって、美味しいスープを作るためのレシピに必要な魚を集めます。流氷を渡り、早くイグルーに戻ろう。
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2003年 |
2002年 |
2001年 |
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サイコロをふって自分のねずみを進めます。途中にある巣穴に入るとチーズがもらえます。でもネコの絵が描いてある目が出たらネコが進みます。もし追いつかれたら食べられてしまいます。ハラハラを共有でき、小学生も楽しい。 作者のルードヴィヒ氏は前年の「大追跡」に続いて2度目の受賞。
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おしゃれパーティー
プレーヤーは協力しててんとう虫をカラフルにドレスアップします。ルーレットを回して止まったところのてんとう虫は、他のてんとう虫とペグの交換をしてもらいます。でも相性が合わないと拒否されてしまいます。てんとう虫とアリ、どちらが早いか競争です。 作者のPeter-Paul Joopenは、「カヤナック」以来の2度目の受賞です。
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すすめコブタくん/こぶたのかけっこ
小さい子にも楽しいすごろく。すごろくにこだわり続けたアレックス・ランドルフさんが晩年に辿り着いたすごろくの進化型。同じマスに止まったらおんぶしてもらおう! ランドルフさん3度目の受賞です。パチパチ。
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2000年以前1989〜2000年までは、Spiel des Jahres(ドイツ年間ゲーム賞)の「子ども部門」として毎年1点のみ選ばれていました。12点中7点が今でも入手可能です。廃番の多いゲーム界ではロングセラーといっていいでしょう。それだけ、この赤いマークの影響力が大きいといえますし、逆に、それだけ面白いものを審査員が選んだという裏付けにもなっていると思います。 |
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2000年 | 1999年 | 1998年 | 1997年 | |||
アルボス(ツリーゲーム) Arbos
手持ちの葉っぱや枝を落ちないように差していきます。グラリと揺れて落とした葉っぱや枝はもらわなければなりません。
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カヤナック Kayanak
氷に穴を空けて下にいる魚を釣り上げます。単純ですが、磁石に魚(鉄の玉)がくっつくときの「食い付き感」とたくさん釣り上げた時の満足感がたまりません。ルールが3段階あるので、4歳くらいからでも楽しめます。 年齢:6才〜 |
にわとりのしっぽ Zicke Zacke Huehnerkacke
ルール◆裏向きの八角形タイルをめくり、自分の前のタイルの絵と同じなら一歩進み、さらにもう一回できる。にわとりを追い抜く際、しっぽの羽を1本もらう。全員のしっぽを集めたら勝ち。 Klaus Zoch作/ Zoch(独)
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レッコ! Leinen los! レースゲーム/すごろくの可能性に挑戦し続けるランドルフさんの新天地。他のプレーヤーがひもを巻いている間にボートを進めるというアイデアが素晴らしい。残念ながら廃番です。 ランドルフさん2度目の受賞です。 年齢:6才〜 |
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廃番 | |||
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1996年 | 1995年 | 1994年 | 1993年 | |||
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Vier zu mir! 年齢:5才〜 |
ディスクショット! Karambolage
色サイコロや、角度を変えるためのワンクッションブロックといった小物が楽しい。ひもを使わず、指で弾いても面白い。 作者のマイスター氏は「オール・ザ・ウェイホーム」に続いて2度目の受賞。
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くるりんパニック Looping Louie
老若男女だれでも楽しめます。これ以上単純なゲームはないかも。でもこの単純さが最高に楽しいのです。興奮して大声を出し過ぎないように注意。
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Ringel Rangel
年齢:4才〜 |
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1992年 | 1991年 | 1990年 | 1989年 | |||
オール・ザ・ウェイホーム Schweinsgalopp
最後の1枚を何にするかが重要ですが、運の要素も大きい。自分のブタはいないので、小さい子には分かりにくいかも。
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Corsaro
年齢:5才〜 |
Das Geisterschloss
年齢:6才〜 |
グッドフレンズ/みんなともだち Gute Freunde
同じマスに止まると、仲良くなるというのがうれしい。ランドルフさんの名作のリメイク。
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