保育に関する本・教材
子どもの生活と遊び Vol.1
具材 ーごっこ遊びを支える道具ー
- SD-1 具材 子どもの生活と遊びVol.1/増山由香里
- 1,700円+税(10%税込1,870円)
子どものくらしの感覚を引き出すごっこの遊び
子どもの生活と遊び Vol.2
絵本 ー子どもと語り合う道具ー
- SD-2 絵本 子どもの生活と遊びVol.2/庭しんぶん
- 1,700円+税(10%税込1,870円)
こどもの喜びに気がつき、つながり、語り合う道具
子どもの生活と遊び Vol.3
人形の服 ーお世話遊びを支える道具ー
- SD-3 人形の服 の子どもの生活と遊びVol.3
- 2,000円+税(10%税込2,200円)
人形を愛でること 自分を知り、人を知る お世話という遊び
これからの保育シリーズ5
好奇心が育む学びの世界 発見!実験!遊びの中のサイエンス
- FU-6 好奇心が育む学びの世界/汐見稔幸・利根川彰博
- 2,000円+税(10%税込2,200円)
幼児教育において育みたい、 3つの資質・能力、深い学びのほんとのところがわかる。 ヒント満載の実践記録
コミュニケーション力を育てる~幼児期から学齢期まで~
アナログゲーム療育
- アナログゲーム療育/松本太一
- 2,000円+税(10%税込2,200円)
療育にアナログゲームを活かすためのノウハウがぎっちり
高山静子
「保育セミナー2010 in 静岡」で講師としてお招きした高山静子先生の著書です。
高山静子(たかやま・しずこ)
東洋大学教授。子育て中に保育士の資格をとり保育士に転職。保育士を退職後、保護者とともに地域子育て支援に携わる。保育と子育て支援の現場を経験し、平成20年より保育者の養成と研究に専念。中村学園大学非常勤講師、浜松学院大学専任講師・准教授を経て、平成25年4月より東洋大学。教育学博士(九州大学大学院)。研究テーマは、保育者の専門性とその獲得過程。
著書:「改訂 環境構成の理論と実践 〜保育の専門性に基づいて」(郁洋舎)、「改訂 保育者の関わりの理論と実践 〜保育の専門性に基づいて」(郁洋舎)、「環境構成の理論と実践」(エイデル研究所)、「子育て支援の環境づくり」(エイデル研究所)、「子育て支援ひだまり通信 〜遊びとしつけの上手なコツ」(チャイルド本社)、「学びを支える保育環境づくり」(小学館)、共著に「育つ・つながる子育て支援 〜具体的な技術・態度を身につける32のリスト」(チャイルド本社)など。
くるみの木教育研究所
くるみの木教育研究所は、ハンガリーの乳幼児保育・教育システムを紹介しつつ、日本の保育を考えることを目的に2010年に設立されました。
どうしてハンガリーの保育なのか?
ハンガリーってどこにあるか分かりますか?ヨーロッパの西と東のちょうど真ん中にある、7つもの国に囲まれている、小さな国です。
ヨーロッパはスラブ系やドイツ語系など、それぞれ何らかのつながりのある言葉を話す国が多い中で、ハンガリーはマジャール語という独自の言語を持っています。ハンガリーに住むマジャール民族は東のアジアの方から移動してきた民族だと言われており、言葉だけでなく、音楽や民族伝承なども独自なものをたくさん持っています。
西と東のちょうど真ん中にあるハンガリーは、他国に攻め入ろうとする大国が通過していく真ん中にありました。つまり、陣取りゲームでは、とっておきたい位置にもあります。そんな場所にいるからこそ、自分たちの言葉や音楽、伝統をしっかり守り、国を残していくためには、それらを子どもたちにきちんと伝え、そして、しっかりした人に育てていかなければいけないとハンガリーの人達は考えています。しっかりと体を動かすことができ、判断力があり、問題解決力があり、情緒も安定している・・・つまり、心身ともに健康な人です。
そのためにも、乳幼児の教育機関は、子どもたちの発達を最大限保障すべく、人的環境、物的環境が整えられています。子どもたちにとって大切なことはきちんと守ってください、という国の教育プログラムもあります。
ハンガリーは、乳児保育園と幼児保育園が別々の機関になっています。乳児保育園は、親が働いていたり、家庭に事情があれば入る事ができます。幼児保育園は3歳になった子どもたちが皆は入園する義務教育の機関です。そして、両方とも保育料は無料です。乳児保育園の先生たちは、乳児の専門家で、幼児保育園の先生たちは、幼児の専門家です。それぞれが、別の短大や大学で専門分野を学んでいます。
保育園での6年間は、その後の人生に必要なすべての基礎を身に付ける時期です。そして、何よりも、子どもたちが自分自身を知っていく時期です。たくさん体を動かし、いろいろなことを考え、友達とたくさん遊び、お話や音楽をたくさん聞き、そして、自分たちを理解し、必要なことを教えてくれる大人たちを信頼することを学びます(大人たちは、それにふさわしい人であるべきです!)。つまり、この世界には楽しいことがたくさんあるし、知ると面白いことがまだまだあるし、周りにいる人たちは私を守ってくれる。そして、私は、自分でできることがいっぱいあるし、できなくても頑張れるし、それでも出来なかったらちゃんと助けてくれる人がいる。ということを経験していきます。
ハンガリーの保育の一番の特徴は、その子をありのままを受け止めながらも、必要なこともきちんと把握して働きかけ、そして、次の教育機関である小学校に子どもたちを送り出していく、という点だと思います。どんな家庭環境にいる子どもでも、保育園に入る事でより良い状態で次のステップに進んでいくことができるのは、子どもの学ぶ権利や成長していく権利、そして、幸せになる権利も保障していることになります。
(一般社団法人くるみの木教育研究所 サライ美奈)